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Channel: なんちゃってオーシャンセーラーのブログ
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セールドライブと戯れる!(中編)

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2017年7月27日、金曜日

 

午前11時頃、、、オランダから帰って来てリムジンバスに乗って帰宅、、、

 

お昼ご飯を食べてからハーバーへ行って視界20cmの中2時間かけて船底全体をスクレパーでフジツボを撤去、、、

18日に潜ってから中8日、まあ、去年4か月以上放置して3日もかけて動ける状態にした時から比べると、、、

 

これでとりあえず28日29日の台風後の上架のために艇を動かせるし、上架してから脚立を上り下りしながらのスクレパーでのフジツボ落としよりは遥かに楽に作業出来た。。。

 

2018年7月30日、月曜日

まずはエンジンを掛け、白濁してしまって放置して分離してしまっているであろうオイルと海水を混ぜ、、、

 

5分ほどして混ざったであろう白濁したドライブオイルを上から抜けるだけ抜いて、、、

 

新しいドライブオイルを入れてエンジンを掛け、、、

 

しばらくしてまた白濁してしまったドライブオイルを抜いて新しいドライブオイルを足して、、、

 

を3回繰り返し、セールドライブ内のオイルの濃度をなるべく高くしておきます。。。

 

で、とりあえず慣らし運転中のエンジンだけど1800回転の慣らし運転回転でのんびりと約4か月振りの出港!!

 

わずか30分だけどやっぱり自艇がいいと再認識!!

 

上架したらまずはセールドライブ底のドレンプラグを抜いてセールドライブ内のオイルを抜きます。

 

セールドライブのオイルを抜くには廃油処理箱を長いインシュロックで縛るのが一番楽!

廃油処理箱が固定できたら船内側から給油口のキャップを外して空気が入るようにすれば一気にオイルは抜けます。。。

 

オイルがほとんど抜けたらプロペラを外してリヤカバーのボルトを抜いて、リヤカバーをハンマーで少し回すように叩いて、マイナスドライバーが引っかかるようになったら上→下→上→下と交互にマイナスドライバーをハンマーでたたいてリヤカバーをプロペラシャフトごと抜きます。。。

本当はこんな乱暴なことをしなくても専用の道具があるようです、、、この道具を持っている業者さんっているのかな???

 

 

まあ、ここまでの作業は2006年にプロペラシャフトを交換した時と、数年前にシールやOリングを交換した時に経験済みなので早かった、、、

 

そして、バッテリーの固定枠を外してエンジンを少し後ろにズラし、長〰いエクステンションを付けたボックスレンチでセールドライブを外しにかかります、、、

 

エンジンとセールドライブ、セールドライブとエンジンベットが分離できたら、上からセールドライブを上がるだけ上げて木で支えて下に降りて、セールドライブの裏返ってしまってドライブの先が引っかかっているラバープロテクションを表返し、ラバープロテクションを外さないようにセールドライブを抜こうと奮闘、、、

通り過ぎる業者さんは口を揃えて『ラバー外さないと抜けない。』と言うけれど、プロテクションラバーを外してしまうと、取り付けの接着剤の養生に時間がかかり2泊3日では上架が終わりません、、、1日12600円は辛い!!

 

一応、オランダに行っている間に潜って船底掃除ができない分の保証でKオーナーに2泊3日分の上架代を戴いているので何とかその範疇ですべて終わらせたい!!まあ、本当はサンディングだけなら一人でも2日で終わるのだけれどもそれは体に鞭打って早くするということなので3日分戴きました!(笑)

 

現在我が艇は船底塗料を塗らずに海上係留、週に1~2回潜って現状をキープしている状態、2年ほど前にわざわざ学生にも手伝ってもらって耐水ペーパーで船底塗料をすべて剥がして船底のFRP作業に備えていたのに、去年放置している間にエポキシコーティングがフジツボに侵されてしまって船底がボロボロ状態、、、このボロボロになったエポキシコーティングをすべて落とさない限り船底塗装もできないどころかエポキシコーティングもやり直せない、、、

 

3月に1泊2日で上架してサンディングして、今回も1度はサンディングしたい、将来的にはある程度ランダムアクションサンダーでサンディングして薄く出来たらFRP作業して全体をしっかりとロングボードで面を出して、最後にエポキシコーティング&船底塗装をするつもり、、、上架&船底塗料代も固定費として月々捻出しておかないとな~、、、

 

何とか上り下り3回でラバープロテクションを外すことなくセールドライブを外すことに成功!!

 

 

はっ!?建造時から何のメンテナンスもされていないはずのセールドライブなのにダイアフラムにコーキングが塗ってある!?

建造時にあり合わせの中古エンジン載せたのか!?

 

エンジンベットの研ぎ出しも必要だな、、、

 

とりあえずアッパーギアケースとロワギアケースを分離してみる、、、

 

ここのOリングが切れていてもドライブオイルと海水は混ざってしまうからね、、、

 

はっ!?ここもOリングにコーキングが併用してある、、、

本当に建造時に新品載せたのか???

 

まあ、熱もない、内側はオイル、外側は海水のこの部分のOリング自体の傷みはないようだ、、、

 

では、やっぱり白濁の原因は、、、

 

プロペラシャフトに二つ入っているオイルシールの当たり部分のオイルシールによるプロペラシャフトの摩耗による溝、、、爪どころか普通に指で触っても分かるし目で見ても段差になっているのが分かる、、、馴染んでいた間は大丈夫だったんだな~、、、

上架直後に会ったエンジニアが『白濁しているならオイルシールと一緒にプロペラシャフトも買ったか?』と聞いてきた理由が納得、、、

 

だが、いつものヤンマーの代理店は火曜水曜は休み、、、どうしようか悩んでいると新しい仲間と新しい仲間のバイト先の社長さんが来て世間話、、、ふと社長さんが『〇〇にヤンマーの代理店なかったか?』と発言してくれたので思い出し連絡すると在庫があり明日発注明後日入荷と何とか下架日の午前中に入荷するという確認ができて一安心、、、懐以外は。。。

 

とりあえず今はできる範囲のことをする、、、けど道具がない、、、アルバイトが終わった新しい仲間が来てくれたのでお遣いを頼む。

耐水ペーパーや大きめのベアリングプーラー、フックレンチなどを買ってきてもらってベアリングを抜いたり入れたりしながらドライブ内を洗浄して組み立てていきます。

 

新しい仲間は自艇のセールドライブのメンテナンスは父親に持って帰ってもらって任せていたので内部構造を理解していなく興味深々、、、

 

僕も先日オイル漏れを発見した時と今回で『ドグクラッチ』の構造が理解できて満足!

新しい仲間もドグクラッチの名前は知っていたけど構造までは知らなかったようで満足!

 

ついでに2年ほど交換していなかったセールドライブのジンクも交換、、、

ほとんど減っていないけど折角新しいの買っておいたので交換。

 

ジンクの減りは海域でも違うし交換していなかったら、、、

 

 

兎に角、最終日、パーツが揃ったら組み立てるだけになるようにすべて分解洗浄できるところは今晩中にやっておきます、、、

 

苦労したのはベアリングの入れ替えと、プロペラシャフトからロアーギアを固定してある特殊ナットを外すこと、、、本当は専用工具が必要、、、

 

特殊ナットは自動車の工具屋さんでは大きなサイズがなく新しい仲間がフックレンチを買ってきてくれ代用して苦労しながらも二人で分解することに成功しました!!あっ!新しい特殊ナット買うの忘れた、、、まあ、使えるか、、、

 

暗くなって疲れたので写真を撮るゆとりがありませんでした。。。

 

23時から2時間ほどバウ付近の船底をサンディングしてからこの日は終了、、、新しい仲間は少しだけサンディング作業を見て先に帰りました。。。


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