2018年7月31日、火曜日
とりあえずプロペラシャフトが手に入るまではセールドライブの作業はすることがほぼなくなったので、午前中は船体の陰になっている右舷の船底のサンディング、、、船台の受けの間を1ブロックとして1ブロック終わるごとに休憩、、、ラダーの右舷側も完!
午後からは船体の陰になる左舷の船底のサンディング、、、何とか西日が当たる前にハルは全体を終わらせた、、、ラダーの左舷側も完!
キールの左舷はキールの陰で楽にサンディング、、、キールの右舷側だけは西日に焼かれながらもなんとか、、、
体力温存のために今回はランダムアクションサンダーのサンディングだけで終わろ、、、本当は一部でもロングボードでサンディングしたかったんだが、、、
明日のセールドライブの組み立てのために早めに退散!!
2018年8月1日、水曜日
まずはエンジンベットの掃除&面出し、、、ん!?建造時点できちんと養生をしていなくて面に樹脂が付いたのに気が付かずそのまま樹脂が固まってしまったのに面出しが面倒くさくてコーキングで誤魔化したのか!?という樹脂の痕が4か所ほど、、、
240番の耐水ペーパーから初めて1000番の耐水ペーパーで仕上げてみると綺麗になった!
まあ、これでたぶん大丈夫だろう、、、ドキドキ、、、
セールドライブをエンジンベットに取り付けてあったボルトなどをドリルに取りつけたワイヤーブラシで錆を落としているとヤンマーの代理店からパーツが入荷したと連絡、、、
高速を走って取りに行く、、、
時短のために代理店のメカニックにベアリングを入れるのと特殊ナットを閉めるのをお願いする、、、特殊工具を当然持っていると思っていたので、、、
とりあえず持ってきたバラしたリヤカバー等を預け見学をすることに、、、
旧プロペラシャフト(上)と、新プロペラシャフト(下)、、、
小さいといえば小さな段差、、、まあ、海水が入るには十分な隙間が出来ていたということだろう、、、
でベアリングは油圧で簡単に挿入、、、
とここまでは良かったのだが、、、
特殊ナットを回す工具もなければ、スプラインを差し込んで固定する工具もない、、、『焼きが入っているから大丈夫。』とスプラインをベンチバイスに直接固定したメカニック、、、特殊ナットを回す工具がないのでパイプレンチを噛ませて回そうとするも掛かりが悪く何度も舐めて、、、結局タガネで叩きまくってほぼ元の位置まで締めてくれたものの特殊ナットはボロボロ、、、
30分ほどの作業時間、、、『5000円戴いていいですか?』と言われ内心怒り爆発だけど、二度と作業は頼まず、パーツの手配だけお願いして、兎に角特殊工具は自分で買うことを決意し、とりあえず渋々だけど5000円を支払う、、、これなら自分でベアリングプーラーでベアリングを入れて、フックレンチで特殊ナット回した方が良かった、、、、
次にバラす時は特殊ナットと特殊工具を絶対に買おう!!と特殊工具は3JHや3YM30のセールドライブであるSD25やSD50と共通かな~???
とりあえずハーバーへ戻りセールドライブを組み立てます。
まずはメインダイアフラム(ダイヤフラムA)が破れた時に2次的に浸水を食い止めてくれるダイアフラムBをバンドで固定するのだけど、アッパーハウジング側が少し腐蝕してペイントが浮いていたのでダイアフラムが付く部分のペイントをワイヤーブラシで削り取って、、、
液状ガスケットを塗ってダイアフラムBを取り付けます。
基本ここはメインダイアフラムが破れない限り水には付かないので液状ガスケットが乾くまで下架を待つ必要はないし、アッパーハウジングなんてたぶん高くて買えない、、、
が、しかしどこにもアースされていないシールフランジはビルジの湿気でかなり腐食していてペイント面がボロボロ、、、
ダイアフラムBが当たるところのここと、、、
反対側のここが、、、
この2か所だけなら液状ガスケットをアッパーハウジングの様に塗ればいいのだが、、、
裏返すと、、、
すべての取り付けボルトの周りがかなりボロボロで腐食で膨れ、ペイントを浮き上がらせ、エンジンベットとハウジングの密着を阻害しそうだし、メインダイアフラムの当たり面にまで少し腐蝕しているみたいなので、、、
プロペラシャフトと一緒に新しいシールフランジも購入しておきました、、、痛い出費だけど古いシールフランジのペイントを剥がして綺麗にして下塗り→上塗りのペイントをして養生してを繰り返すと1日では当然終わらず養生時間を考えたら数日かかる、、、それなら新品を購入したほうが1日分の上架代より安いので、、、
ダイアフラムBを取り付け、、、切れかかっていた防振ゴムも新しいものにして、、、シールフランジを取り付け、、、
メインダイアフラム(ダイアフラムA)を、、、
取り付け、、、
ロアギアケースを取り付け、、、アッパーギアケースをロワギアケースでメインダイアフラムを挟み込みます。。。
あっ!!ダイアフラムBをシールハウジング側に固定するバンドを入れるの忘れてた!!
ホースクランプみたいに開けれないスチールバンド、、、
もう一度ロワーギアーケースを外して、、、メインダイアフラムを外して、、、シールフランジを外して、、、バンドを入れて、、、シールフランジを取り付けて、、、メインダイアフラムを取り付けて、、、ロワーギアケースを取り付けて、、、
あ〰!!ヤバいよ〰!!後2時間で下架だよ〰!!!と超焦っていたので写真がない!(笑)
何とかセールドライブをエンジンベットに取り付けて、、、
エンジンとセールドライブを合体させて、、、
リアカバーに新しいオイルシールやOリングを取り付けて、、、
高い料金を払ったのに原始的に組み立てられたプロペラシャフトを、、、
リアカバーに取り付けて、、、
セールドライブ本体に取り付けて、、、
プロペラを取り付けて、、、
ドライブオイルを入れて、、、
工具を散らかしたまま下架の時間、、、
5分オーバーで吊り上げてもらって、キールの底、船台の受けの部分をサッとランダムアクションサンダーでサンディングさせてもらって下架、、、
とりあえず水漏れが無いのを確認してから桟橋に係留させてもらって、配線をして、クラッチケーブルを繋げ、バッテリーの枠を取り付け終了、、、
道具を片付け、ホームポートまでまた1800回転30分の旅、、、
後は慣らし運転が終わればもう一度全体を増し締めしたら終わりかな???
シャフトのトラブル、、、
シャフトを発注した次の日にとあるオーナーさんが、、、
『わしも経験ある。エンジニアがスペーサーを入れて直してくれた。』と、、、
マジ!?確かにありかも、、、スペーサーの位置はプロペラシャフトのベアリングのプロペラ側に入れるのかな?
スペーサーの厚みは2~3mmかな??でも今回はそのスペーサーの位置も厚みも確認するゆとりはなかったし、スペーサーすら段取りできなかったよな、、、
で、さらに上架直後に『白濁しているならオイルシールと一緒にプロペラシャフトも買ったか?』と聞いてきたエンジニアがテクニックとして『オイルシールの中のスプリングの接続を外してスプリングを少し切って締め付けをきつくしても直る。』と教えてくれました。
なのでオイルシールのスプリングの接続部分を外して確認すると、、、なるほどネジでスプリングを繋げているだけなんだ、、、
新しいシャフトがすぐに手に入らない時などの応急的な対策としては何もしないよりは遥かに良さそうです。
まあ、少し中途半端なところもあるけれど23年間ほぼ未整備だったセールドライブの整備が出来た!!
ダイアフラムA&B、シールフレンジ、フレキシブルマウント、シャフト、すべてのオイルシール&Oリング、一部の
ベアリングなどの新替えも出来たので満足です!!
次分解するときは今回交換できなかったベアリング4か所と、ボロボロにされてしまった特殊ナットをきちんと特殊工具を買って交換したいな、、、
そういえばアッパーギアのオイル漏れはオイルシールを交換しただけで止まったけど実際にはピニオンシャフトもオイルシールで削られているんだろうな~、、、まあ、プロペラシャフトや海水のインペラシャフトとは違って海水を止めているのではなくオイルを止めているので消耗は少ないのかな?
もう一か所気になるといえばドグクラッチとギアも交換したいところだけど、ギアが高すぎる!!まあ、今のところクラッチが抜けるようなことはないので保留かな、、、構造的にはそのうちクラッチが抜け出しそうだけど、、、まあ、今の状態で23年、、、先10年は大丈夫かな???
すべてやると切りがないのでとりあえずエンジンやセールドライブと会話しながら限界近くになったらまた整備するということにしておこう!!
何が辛いって、、、形の変わらないものにお金がかかるのが辛い、、、作業は嫌いじゃないんだが、、、