『2015 島精機カップ サブイベント 後編』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12104834676.html から帰って来た日に、水谷から、
『片付けや、その他何かありましたら行きますので言ってください。』
と連絡がありました。
『大丈夫だよ~。』とずっと言っていたけど、同じやり取りが何度かあったので、それならと、島精機カップの第2マークで濡らしてしまったジェノアとジェネカーを真水で洗い、乾かしがてらセーリングをするのでおいでと。。。
別に僕もパートナーも2人でも行って同じように濡らして、同じように2人で片付けるんだから、パーティーとレースの楽しさを理解して次回は自分たちで来てくれるだけで良かったんだけど、、、彼らも自分たちの艇は普段から準備片付けもして整備もしているので、我が艇に乗りに来るだけでは申し訳ないと思ったのでしょう。。。
水谷、、、ほんといい奴ですもし、僕がクルーを探していたら一番に声をかけているでしょう、、、って、クルーは探してないけどね
2015年11月3日、火曜日。
予定がなくて来れたのは水谷だけ。
パートナーと3人で午前中にジェネカーとジェノアを水洗いして、ジェノアを揚げて干しながらストック食材のパスタで昼食。
昼食後、ジェノアを下して出港。
出港して再びジェノアを揚げ、更にジェネカーも揚げてセーリング。
ポールまでセットしてから、島精機カップで水谷が失敗したジェネカーダウンをのんびりと教える。。。
ジェネカーはまだ分厚いところが半乾きだけど、ちょっと風が強すぎる。。。
まあ、ここまで乾いたら冬の乾燥した屋根裏に入れておいたら、次に使うであろう3月頃までならカビも生えることはないだろう。。。
ジェネカーを降ろし、ジェノアで反対方向へ向かうと、ふじのん初め神戸大学の学生がJ24を使ってマッチレースの練習中。。。
ちょっと遠かったので、再び戻ってカッコいい写真でも撮ってあげようとしたら、、、
どうやら、〇っさんヘルム&メントリの艇がメインが抜けなくてベアができず、ポートタックでコーチ艇にぶつかったようです。。。
後ろのスタンションベースの右下のハルに手の平サイズの穴が。。。
まあ、マッチレースの練習ならぶつかるのも仕方がないかな???
ただ、そんなリスキーな練習をするのであれば、自分で修理をすべて行い、他の人に迷惑をかけないようにしないとね。部とは言ってもレース派だけじゃないんだし。
それより、マッチレースの練習だとは言ってもアンカリングしたマークボートだけで、レスキュー艇(アンパイアボート)もない状態でスタンションとライフラインを外して学生だけで練習するのは危ないのでやめた方がいいと思います。。。
ぶつかった部分のハルは確かバルサコア、、、なので、、、
『マスト抜いて上架して、破損部に水がかからないようにして早く直しや~。。。』
と言ってさようなら~
我が艇はスプレーを浴びることもなくジェノアを濡らすこともなく無事にホームポートへバック。
これでバウの中を片付け、ステムの修理に取り掛かれます。。。
セールやシートなどすべてのものはとりあえずスタボー側のクウォーターバースへ。。。
ちょっと屋根裏を片付けれたら順番に持って帰ろ。。。
水谷!本当にありがとう
この日の晩から体調が、、、どうやらふじのんがフランスから持って帰ってきた風邪もお土産のビスケットとともにくれたようです。。。ふじのん!ありがとう
ということで4日は寝込みましたとさ。。。
2015年11月5日、木曜日。
とりあえず復活して、夕方から艇に行って明るいうちに一人ゴソゴソとフォアーステイを外そうと思っていたら、昼過ぎに神戸大学の次期整備担当の伊勢村君からメール、
『11月3日のマッチの練習の際、艇同士が衝突し、O/B艇のハルに穴が開きました。修理は部でできる範囲ですがガラス繊維がないので手持ちのガラス繊維を少し売ってください。』
という内容、、、
え〰っ〇さんのケツ拭きの手伝いじゃん
と思いながらも”部”に対しては1Lほどのエポキシも借りたままだし、ほとんどヨットも乗っていなかったのに去年の整備ですごく熱心に水谷・ふじのんに続いて頑張っていた伊勢村君に言われちゃほっとけない
ということで、ちょっと早く仕事を切り上げて、手元に余っている大小のダブルバイアスのEグラスの端切れとディビニセルやナビセルの端切れを持って神戸大学に。。。
彼らにはデッキ側のスタンションベース周りなどの局所的な強度が必要な部分に合板を入れて修理することは教えたけど、ハルなど局所的強度が必要のないところにフォーム材を入れて修理する方法は教えていなかったので少しアドバイス。。。
陽が落ちる前にバイトに行く伊勢村君とはさようなら。
この後、用事がないというふじのんを『2015 島精機カップ サブイベント 後編』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12104834676.html で最後寝落ちしてバースを濡らしてしまった罰としれ連行して我が艇に行き、、、
外側からマイナスドライバーでボルトをホールドしてもらって、僕が中からボックスを使ってフォアーステイのチェーンプレートを外しました。
めっちゃ楽だった~ありがとう!ふじのん
でも、気を付けて君たちが誘いを受ける艇の中には高級艇もあり、バースマットとは言っても我が艇の5~10倍の価値のあるバースマットを使っていたり、カバーが取り外し式ではない艇もあります。そんな艇のバースにシミでも作ってしまったら。。。
ふじのんだけじゃなく他の子も気を付けてね~バースの上に生ごみの入った袋なんて置いちゃダメでえすよ
後はアンカーウェルの仮ハッチが外せるようにデッキ側に埋めたコーキングをカッターで切り、
裏からアンカーウェルの仮ハッチが飛んでいかないように支えている5枚の合板を外す段取りをしてから、ふじのんを送って行きました。。。
確か、ふじのんを送ってからもう一度戻って来て、ステムの裏から積層する部分のペイントを除去するためにアクアストリップ(剥離剤)を塗って、乾燥を防止するためにサランラップを貼りつけて帰りました。。。
2015年11月6日、金曜日。
昼からペイントの除去のためにハーバーへ。。。
アンカーウェルの仮ハッチのコーキングに切込みを入れたところにマイナスドライバーを付き差し、
アンカーウェルの仮ハッチを開けます。。。
仮ハッチを開けると、そこにはアンカーウェルの底板が、、、とりあえずパルピットの取り付けボルトにアイナットを4つ取りつけ、雑索で上に吊り揚げています。。。
緑のテープは養生テープ。これもたぶんポリエチレン製なんでしょうね~。エポキシが付かないのを発見した時は離型に使えると思って試してみました。大成功
あっ!、高さ調整のために12mm厚の細長い合板を入れて、さらに4mmの合板を入れてから、ビスをその12mm厚の合板に止めて高さを調整してから荷重をかけても大丈夫なようにエポパテ21を適当に盛り付けて隙間をなくしたんだった。。。
”鉄の爪”で剥離剤を塗ったペイントを撤去しようとするも、、、
なんでだろう???確か前(『バウの修理(その53 旧アンカーウェル部分の積層補強。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11972104280.html )はちゃんと取れたのに〰。。。
もしかするとサランラップは必要なかったのかもしれない、、、前回はサランラップ貼りつけていなかったし、、、
もしかするとアクアストリップを塗布してから置いておく時間が短かったのかもしれない、、、一応18時間近く経っていたんだけど、、、
もしかすると、前回使った残りで1年以上置いていたので、成分が抜けてしまったのかもしれない、、、気化?、、、
兎に角、サンディングなんて気が遠くなる作業だし、積層を傷めてしまうのでなるべくしたくないので、お世話になっている業者さんに小さいほうのアクアストリップを段取りしてもらうことに。。。
2015年11月7日、土曜日。
パートナーは午前中スマホの機種変へ。。。
僕は10時過ぎに神戸大学へ。。。
着くと既にたけにゃんこと副部長の竹崎君とふじのんと伊勢村君と〇っさんが傷んだところの表層を削り取りコアも一部撤去したところ。。。
やはりサンドイッチ構造で裏側にはインナーモールドがあり、しっかりと裏表を積層するには難しいところ。。。
仕方なく裏層の積層が割れた周り50mmほどを表側からコアを除去して、表側から2枚先に積層してからコアを入れることに。。。
傷んだ部分とその周辺を撤去出来たら、まずはサンディング面の凸凹をある程度均一にするためにマイクロバルーンエポキシパテを作り凸凹を埋め、、、
すぐにダブルバイアスのEグラスを2枚積層し、、、
積層している間に他のメンバーにナビセルの目止めをマイクロバルーンエポキシパテで行ってもらい、、、
積層ができたら、すぐにマイクロバルーンエポキシパテを積層面と目止めをしたナビセルに盛り付け、、、
ペタっ!
ナビセルを貼り付けれたら、船内側に準備したサランラップを巻いた合板と、表側からサランラップを巻いた合板をコーススレッドで締め込んで、裏層と新しいコアを圧着〰。。。
後は雨が降る前に艇庫に艇を入れる。。。う、うらやまし~
な~んてことをすべて見守ってからパートナーと合流しようと思っていたけど、少し遅くなってしまったし、雨の予報だったのでパートナーは家でのんびりと、、、って全然雨降らなかった〰
確かこの日に発電機とかを艇に運んだような。。。
2015年11月8日、日曜日。
午前中はパートナーが美容院。
パートナーを待っている間に僕はブログアップ。
確か、雨で作業はできなかった日。。。
作業が出来なかったのでパートナーと久しぶりに映画でも観に行こうと思ったら風邪をぶり返したのか頭痛でダウンして早々に帰宅〰。。。
2015年11月9日、月曜日。
艇に作業道具を運び、追加で購入したアクアストリップを塗って帰る。。。
2015年11月10日、火曜日。
午前中に、”鉄の爪”でアクアストリップを塗ったペイントを剥がしてみる。。。
これで後は手でサンディングすればオリジナルの裏層は傷めずに積層できる
昼からはまた神戸大学へ。。。
昼休みに集まった部員で艇を艇庫から出し、授業のない伊勢村君が一人で3時間近くぶっ通しでサンディングしているのをAちゃんと一緒に見守る。。。
2回ほど途中でアドバイスしたけど、今年はたまに顔を出す程度で僕が実際に見本を見せる必要はなさそうだ。
確か、サンディングした後にナビセルの目止めのためのマイクロバルーンエポキシパテを擦り込んでピールプライを貼ったはず。。。
2015年11月11日、水曜日。
この日はおやつタイムから神戸大学へ。
授業のないふじのんと表層の積層。。。
2015年11月12日、木曜日。
この日もおやつタイムから神戸大学へ。
先日積層した部分のはみ出し部分を削り、マイクロバルーンエポキシパテを塗って、船内側の破損部分の周辺をサンディング、、、を見守る。。。
やっとぶつけた本人が作業に加わったけど、、、不器用過ぎ、、、もうグラインダー持つな!下手すると作業が増える
裏から積層する3枚のダブルバイアスのEグラスを切るのを見守って終了。。。
2015年11月13日、金曜日。
この日は朝から神戸大学へ。。。
裏層の積層を見守ってから、持って行って余ったダブルバイアスのEグラスやPVCフォームなどを回収して撤収。
これで構造的な部分の修理は完了。
後の仕上げは学生クウォリティーで!意外と僕よりうまかったりして
エポパテ21の購入先や、合板にスプレーのG17でサンドペーパーを貼りつけるテクニックなどを教えておきました。。。
2015年11月14日、土曜日。
8日に行こうと思っていた映画『PAN』をパートナーと見てきました。。。
2015年11月15日、日曜日。
この日はKYCのIRCレース。
普段なら断るのですが、この日は僕が紹介した神戸大学のHちゃんが最後の日。
元々35フィートにミドルボートだったので体格的に不利なHちゃんでも大丈夫と思っていたけど、今年の春に突然44フィートの大型艇になってしまったT/D艇。。。Hちゃんではピットも大変、しかも大学も研究などで忙しくなりそうなのでどうしようか悩んでいたので、オーナーやボースンに挨拶するのを見守ることに。。。
何もしなくて大丈夫かな~?と思っていたら”トリマー”だって、、、何それ???
レースは長い風待ちの後スタートしたものの3レグ目に入ってしばらく帆走ったら風がなくなって中止ということに。。。
途中で2回パラパラと雨が降ったので自艇の作業をほったらかしている罪悪感はなくなった~
なんか、支離滅裂で神戸大の艇の修理記事みたいだけど、積層前の準備としてフォアーステイを外して、ペイントをアクアストリップで剥がしたという内容だな。。。
この↑日々のどこか開いていた時間で60番のペーパーで薄く残っているアクアストリップで軟化したペイントも除去して、120番のペーパーで縦横斜めにしっかりとサンディングしてから水拭きして、アセトンで拭いて、更にもう一度スコッチブライト(研磨布)で縦横斜めにしっかりと足付けしてからもう一度アセトンで拭き上げて準備完了~
長かった~
『バウの修理(その95 ステム裏層の積層)』へ続く。。。