『バウの修理(その103 寒波、冬の嵐で。。。』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12120232951.html からの続き。。。
月曜日はビルダーに送る写真の整理、、、
火曜日はビルダーに送る写真に英語でコメントを付け、、、
水曜日は続きをし、、、
2016年1月21日、木曜日。
ビルダーに指示を仰ぐための図面を描くために切った表層をパズル。。。
なんか発掘現場みたい、、、
えっマジ
普通は内側に小さく積層してオーバーラップしながら外側が大きくなっていくはずなんだけど、、、
約バウから200mm後ろは約19mm厚のバルサ、、、そこからバウに向かってテーパー状にバルサをサンディングしてあるようでバウ側のバルサの薄くなっている部分の厚みは16mmほど。。。
オリジナルのハル全体の基本積層はコアの表側に1121g/㎡のトライアクシャルのEグラスが1枚、その上に200g/㎡のWoven Eグラスクロスが1枚、厚みにして1mmほどだけど、バウから50mmほどはトライアクシャルのEグラスが3枚、バウから100mmほどはトライアクシャルのEグラスが2枚になっている。
普通はこの構成なら、初めにバウから50mmほどのトライアクシャルのEグラスを貼って、それにオーバーラップさせるようにバウから100mmほどトライアクシャルのEグラスを貼って、それから全体をカバーするようにもう一層のトライアクシャルのEグラスを貼ってからWoven Eグラスクロスを貼ると思うんだけど。。。
断面をよ~くみると、初めに全体のトライアクシャルのEグラスを貼って、次にバウから50mmほどのトライアクシャルのEグラスを貼って、それからバウから100ほどのトライアクシャルのEグラスを貼ってからWoven Eグラスクロスを貼っているようだ。。。
こんな簡単で薄くていいの
そもそもステムに入っていたバルサはどうも裏層が無いような気がしてきた。。。
ひょっとしたらハルはステムがない状態でモールドから抜かれ、そこに”ペタっ”とバルサのメッシュシート側をパテで貼りつけたのではないだろうか???
あまりにもボロボロだったので分からなかったし、一気に削ってしまったので今ではもう分からないけど、この↓コアを撤去した後のハルの裏層とステムの”裏層”だと思っていた部分の取り合いがあまりにも綺麗たぶん雄型とは言ってもステムとハルの取り合いの角をここまで角張って積層することは不可能だと思うし。。。
そもそもクラックはあったとしてもノミを入れた程度でEグラスが積層された裏層がここまで割れることもないと思うし。。。
別に、元の積層がどうだったかはそれほど重要ではないけどね、、、新しいステムは兎に角、単板
以前の修理箇所と今回切り取った場所の大よその位置を把握するために並べて定規を置いてカシャっ!
カシャっ!
カシャっ!
裏返して下からも、、、
カシャっ!
カシャっ!
カシャっ! この定規で33cmくらいの部分が以前修理した部分。写真左が下で、右がデッキ側。
カシャっ! この樹種は『チークかな?』と思ったけど、同じハーバーのHさんからは『マホガニーじゃない?』という意見も。。。確かに油分の多いチークを使うよりマホガニーのほうがいいですね。。。でもステムにコアとして入れるか~???
カシャっ!
あっ!そうだ寸法も必要だ
カシャっ!
とりあえずサンプルとしてあったほうがいいと思う部分をきれいに切り取って、
カシャっ!
カシャっ!
カシャっ!
カシャっ!
写真や証拠品を元にJW-CADで適当に図面にして、、、僕の能力では対応できないJW-CADの部分はペイントショップに取り込んで修正しておきます。。。
フリーのCADソフトといえばJW-CADだろうけど、他の人は何使っているんだろ?AutoCAD?ベクターワークス?
デッキから約100mm下、、、
デッキから約300mm下、、、
デッキから約800mm下、、、
あっ!ちょっと色付ける部分間違えてる。。。
あっ!このラミネーションの表側にWoven Eグラスクロスがあってその上にフェアリングフィラーがあるのを描くの忘れてる。。。
まあ、いいか構造さえ解れば
しばらくは低空飛行だな~、、、撤去した表層を破壊検査して繊維方向のチェックをして各ポイントの厚みの採寸、それからまた図面。。。
『バウの修理(その105 ステム再生のための厚みチェック。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-12120815505.htmlへ続く。。。